Q:押し入れから出してきた羽毛布団がちょっと臭うみたいなんだけど・・・
A:本来、羽毛布団に使用されている水鳥の羽毛は天然素材繊維のため無臭ではありません。押し入れ内に長期保管していた場合などは、押し入れ内にこもった湿気により多少臭いを強く感じることがあります。
布団の衣替えの時期になると、「以前使っていた時はそんなに気にならなかったのに、シーズンオフの間、押し入れにしまっておいた羽毛布団を久しぶりに出してみたら、何ともいえない臭いが、、、。これはどうして?」という内容のお問い合わせをよくいただきます。
本来、羽毛布団に使用されている水鳥の羽毛は天然素材繊維のため無臭ではありません。
臭いの感じ方には個人差がありますが、購入後すぐや押し入れに長期保管していていた場合などは、押し入れ内にこもった湿気により、多少臭いを強く感じることがあります。
その場合は、布団にこもった湿った空気を手で押し出し、その後に風通しの良いところで日陰干しなどをして、布団内部の空気を新しいものに入れ替えることで、臭いは徐々に薄れていきます。
羽毛布団は、布団干しやカバーの洗濯など普段のお手入れに加え、押し入れにしまう前に適切なメンテナンスをしておくことで、押し入れから出した時の臭いを軽減させ、いつも気持ち良くお使いいただくことができます。
羽毛布団について、普段のお手入れ方法と、押し入れにしまう前の適切なメンテナンス方法についてご紹介いたしますので、ご参考にしていただけましたら幸いです。
★掛け布団カバーを使用する
羽毛布団には、なるべく掛け布団カバーをご使用ください。
掛け布団カバーは、できれば綿100%素材のものがおすすめです。乾燥や摩擦などから起こる静電気は、お肌や羽毛布団にダメージを与える大敵です。綿(めん)は静電気を起こしにくい繊維なので、お肌や羽毛布団をダメージから守ってくれて、肌触りと着心地も大変良く、羽毛布団を長持ちさせてくれるというメリットもあります。
また、掛け布団カバーをご使用いただくことで、羽毛布団に汗や皮脂(フケ・アカ)汚れが直接付着するのを防止し、清潔さを保って、側生地を傷めにくくする効果もあります。
羽毛布団に付着した汗や皮脂(フケ・アカ)を放置しておくと、ふとん内部にまで汚れが浸透し、それが原因で羽毛布団が臭うという場合もありますので、羽毛布団には掛け布団カバーをご使用いただき、カバーをこまめに洗濯いただくことで、いつも清潔に気持ち良くお休みいただけますし、結果的に羽毛布団も長く快適にお使いいただくことができます。
★適切な頻度で日干しする
羽毛布団は、吸湿放湿性に優れているため、頻繁に日干する必要はありませんが、月に1~2度程度は日干しをしてください。干す時間帯は、午前10時~午後3時頃(湿度の低い時間帯)の間で約2~3時間程度を目安に、全面に日が当たるように両面を干してください。
但し、日干する際は、直射日光によるふとん生地の傷みを防ぐため、カバーやシーツは掛けたまま干してください。日干しする前に、布団にこもった湿った空気を手で押し出してから干すようにすると、スムーズに新しい空気との入れ替えができます。
★押し入れにしまう前にしておきたいメンテナンス
シーズンオフ中の長期収納や、来客用布団の収納など、押し入れやクローゼットに羽毛布団を収納・保管する場合は、まず日干しにて布団内部の空気を新しいものに入れ替えてから、洗濯したての清潔な掛け布団カバーで包むか、通気性のある専用収納袋などに入れて、湿気の少ない場所に、羽毛布団は一番上に収納してください。
日干しせずに収納してしまうと、汗などで湿った空気ごと保管することになりますので、押し入れやクローゼットから羽毛布団を出した時に、本来の羽毛の臭いと、ご使用されていた方の汗臭が合わさって、より臭いがきつく感じられる場合があります。
また、清潔な掛け布団カバーで包んだり、通気性のある専用収納袋などに入れず、羽毛ふとんをそのまま収納した場合も、保管中にホコリが付着したり、押し入れ内の他のものの臭いが付着したりして、押し入れやクローゼットから羽毛布団を出した時に、本来の羽毛の臭いと、ホコリや他のものの臭いが合わさって、より臭いがきつく感じられることがあります。
★購入から2年未満の羽毛布団
忙しくて普段お手入れをする時間がなかったり、普段のお手入れだけでは不安で、湿気や臭いなどが気になるようでしたら、是非一度「ふとんの除菌&消臭サービス」をご利用されてみてはいかがでしょうか。
★購入から2年以上の羽毛布団
忙しくて普段お手入れをする時間がなかったり、普段のお手入れだけでは不安で、湿気や汚れ・臭いなどが気になるようでしたら、是非一度「ふとんのクリーニング」をご利用されてみてはいかがでしょうか。
★購入から7年以上の羽毛布団
長年の使用によって布団生地が傷んでしまったり、羽毛がへたってボリュームがなくなってきたように感じられたら、「羽毛ふとんリフォーム(打ち直し)」をご検討いただくか、買い替えをご検討いただくことをおすすめいたします。
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