ふとんのつゆき

寝具のお手入れ方法

寝具のお手入れ方法

※2016年12月に繊維製品の取扱表示が変更になりました。
※実際のお手入れの際には、寝具に付いている品質表示、洗濯表示をよく確認してから行ってください。

ふとん全般

(1)使い方と注意

ポイント1

ふとんの本体には生地の汚れや傷みを防ぐため、カバーやシーツを掛けて使用することをおすすめします。

ポイント2

人は寝ている間にコップ約一杯分の汗をかくと言われています。

その汗(蒸気)により、ふとんに湿気がこもるので、ふとんは日干しか、ふとん乾燥機などでよく乾燥させてください。

ポイント3

畳や床にふとんを敷いている場合は、基本的にふとんの上げ下ろしは毎日行ってください。

ふとんの上げ下ろしをすることで、カビやダニの発生を防止できます。

ポイント4

湿度の高い梅雨時期や、寒い季節はふとん内部と外気温の温度差により、敷ふとんの底面が結露しやすいので、敷ふとんの下に除湿シートやすのこマットなどを敷いて、結露防止対策をすることをおすすめします。結露の放置はカビが生える原因になりますので注意が必要です。

(2)干し方

ポイント1

ふとん干しに適した日は、お天気の良い乾燥した日です。

ポイント2

干す時間帯は、午前10時~午後3時頃(湿度の低い時間帯)の間で約2~3時間程度を目安にしてください。

長時間のふとん干しはNGです。逆にほこりが付着したり、ふとん生地が変色・変質・色褪せてしまう原因になります。

ポイント3

全面に日が当たるように両面を干してください。

但し素材によっては、日光が苦手なものもありますので、品質・取り扱い表示をよく確認してください。

ポイント4

直射日光の紫外線から、ふとん生地の傷みを防ぐため、カバーやシーツで覆って干してください。

ポイント5

ふとん叩き等で強くたたかないでください。

強くたたくとふとん生地や詰めものを傷める恐れがあります。

ポイント6

ふとん表面のホコリは軽く払う程度にします。

それでもホコリが気になる場合は、ふとんの表面にふとん専用ノズルを使い掃除機をかけて取り除いてください。

(3)洗い方

ポイント1

部分的にふとん生地が汚れたら、すぐにつまみ洗いし十分乾燥させてください。

ポイント2

家庭で水洗いができるのは「ウォッシャブル」などの表示があるものだけです。

それ以外は品質・取扱表示に従って、専門業者か、寝具専門店に相談し、クリーニングに出してください。

(4)収納と保管の仕方

ポイント1

湿気の少ない場所に、敷き布団(重いもの)は下に、掛け布団(軽いもの)は上に収納してください。

ポイント2

しばらく使わない時は、一度日に干してよく乾燥させてから、湿気の少ない場所にしまってください。

使い古しの綿のシーツなどに包み、防虫剤を入れておくと、汚れ・ダニ予防になります。

ポイント3

ダニやカビを防ぐために、保管中であっても時々は日干しをして、押し入れも乾燥させてください。

押し入れにスノコや除湿マットを敷いたり、除湿剤を置くのも効果的です。


寝具の種類・素材別のお手入れ方法

羽毛布団のお手入れ方法

羽毛ふとんは、吸湿放湿性に優れているため、頻繁に日干する必要のない、お手入れがラクなおふとんですが、購入後すぐや長期保管後、高温多湿の季節など、湿気により羽毛の臭いが多少気になることがあります。

そのような時は、ふとんにこもった湿気た空気を手で押し出し、その後の日干しにて新しい空気と入れ替えることで、ほとんど気にならなくなります。

干し方

月に1~2度程度、日干しをしてください。

午前10時~午後3時頃までの間に、全面に日が当たるように、表と裏を均等に1~2時間位ずつ干してください。

直射日光によるふとん生地の傷みを防ぐため、カバーやシーツは掛けたまま干してください。

環境により日干しが難しい場合は、窓を開け放し、椅子などの上にかけて湿気を逃がすようにしてください。

日中のお手入れが出来ない場合は、ふとん乾燥機のご利用をおすすめします。

ふとん叩き等で強くたたかないでください。強くたたくと、ふとん生地や詰めものを傷める恐れがあります。

ふとん表面のホコリを軽く払う程度にしてください。

それでもホコリが気になる場合は、ふとんの表面にふとん専用ノズルを使い掃除機をかけて取り除いてください。

洗濯・クリーニング

部分的に汚れた時は、ぬれタオルで軽く拭き落とし、よく乾燥させてください。

ウォッシャブルマークの付いている薄い夏掛けふとんなどは家庭洗濯できますが、それ以外は、品質・取り扱い表示に従ってクリーニングへお出しください。

※クリーニングは当社の各店舗にても承っております。詳しくはこちらでご確認ください。

ふとん本体をお手入れするのは大変ですが、カバーであれば簡単に家庭洗濯ができます。

お休みになる時にカバーをご使用になれば、ふとん生地の汚れが防げ衛生的ですし、ふとん本体も長持ちします。

収納・保管

湿気の少ない場所に、羽毛ふとんは一番上に収納してください。

しばらく使わない時は、一度日に干してよく乾燥させてから、湿気の少ない場所にしまってください。

使い古しの綿のシーツなどに包み、防虫剤を入れておくと、汚れ・ダニ予防になります。

通気性のない密閉袋での保管や湿気の多い場所では、ムレて動物性繊維特有の臭いが強く発生したり、羽毛本来の品質を損ねてしまうことがありますので、十分にご注意ください。

ダニやカビを防ぐために、保管中であっても時々は日干しをして、押し入れも乾燥させてください。

耐久年数

耐久年数は使用状況や保管方法により多少異なりますが、定期的なメンテナンス(クリーニング・リフォーム等)を行うことにより、かなりの長期間の使用が可能です。

※羽毛ふとんのクリーニング・リフォーム・買い換え時期の目安

~羽毛ふとんのクリーニング~
  1. 羽毛の嵩(かさ)・ボリュームの低下や生地の汚れが気になってきたら。
  2. 羽毛ふとんの状態は、2~3年ごとの季節の変わり目などに点検するのがおすすめ。

※クリーニングは当社の各店舗にても承っております。詳しくはこちらでご確認ください。

~羽毛ふとんのリフォーム(ふとん生地の交換と羽毛の補充)~
  1. 羽毛の嵩(かさ)・ボリュームの低下や吹き出し・片寄りなどが気になってきたら。
  2. ふとん生地が著しく汚れたり、傷んできたら。
  3. 羽毛ふとんの状態は、4~5年ごとの季節の変わり目などに点検するのがおすすめ。

※リフォームは当社の各店舗にても承っております。詳しくはこちらでご確認ください。

~羽毛ふとんの買い換え~
  1. 羽毛の嵩(かさ)・ボリュームの低下や吹き出し・片寄りなどが気になってきたら。
  2. ふとん生地が著しく汚れたり、傷んできたら。
  3. クリーニングやリフォームを行っても羽毛の嵩(かさ)・ボリュームが回復しにくくなってきたら。
  4. 羽毛ふとんの使用年数が10年以上になる場合など。

合繊(ポリエステル)布団のお手入れ方法

合繊(ポリエステル)ふとんは、軽くてホコリが出にくく、丸ごと水洗いができるので清潔で衛生的です。

さらに繊維が中空構造(マカロニ構造)になっているタイプは、放湿性に優れムレにくく、また保温性があり、ボリューム感もあってへたりにくく、お手入れも簡単なので、幅広い人に人気があります。

干し方

月に1~2度程度、日干しをしてください。

午前10時~午後3時頃までの間に、全面に日が当たるように、表と裏を均等に1~2時間位ずつ干してください。

直射日光によるふとん生地の傷みを防ぐため、カバーやシーツは掛けたまま干してください。

環境により日干しが難しい場合は、窓を開け放し、椅子などの上にかけて湿気を逃がすようにしてください。

日中のお手入れが出来ない場合は、ふとん乾燥機のご利用をおすすめします。

ふとん叩き等で強くたたかないでください。強くたたくと、ふとん生地や詰めものを傷める恐れがあります。

ふとん表面のホコリを軽く払う程度にしてください。

それでもホコリが気になる場合は、ふとんの表面にふとん専用ノズルを使い掃除機をかけて取り除いてください。

洗濯・クリーニング

部分的なふとん生地の汚れでしたら、すぐにつまみ洗いし、十分乾燥させてください。

ウォッシャブルマークの付いているものは家庭洗濯できますが、それ以外は、品質・取り扱い表示に従ってクリーニングへお出しください。

※クリーニングは当社の各店舗にても承っております。詳しくはこちらでご確認ください。

ふとん本体をお手入れするのは大変ですが、カバーであれば簡単に家庭洗濯ができます。

お休みになる時にカバーをご使用になれば、ふとん生地の汚れが防げ衛生的ですし、ふとん本体も長持ちします。

収納・保管

基本的にふとんの上げ下ろしは毎日行ってください。

敷ふとんの敷きっぱなしは、ガビの生える原因となりますのでご注意ください。

湿気の少ない場所に、敷き布団は下に、掛ふとんは上に収納してください。

しばらく使わない時は、一度日に干してよく乾燥させてから、湿気の少ない場所にしまってください。

使い古しの綿のシーツなどに包み、防虫剤を入れておくと、汚れ・ダニ予防になります。

ダニやカビを防ぐために、保管中であっても時々は日干しをして、押し入れも乾燥させてください。

耐久年数

耐久年数は使用状況や保管方法により多少異なりますが、一般的には掛ふとん・敷ふとん共に約5年位が買い替えの目安です。


綿わた布団のお手入れ方法

綿花から作られる綿(コットン)わたふとんは、保温性と保湿性、そして適度な弾力性に優れています。

その理由は、コットン繊維が中空構造(マカロニ構造)になっており、しかも1本1本の繊維が天然のよじれをもっているから。

綿わたふとんのこの優れた機能は、日干しにより湿気を取り除くことで蘇りますので、日干し後のふっくら感は格別です。

干し方

こまめな日干しをしてよく乾燥させてください。

午前10時~午後3時頃までの間に、全面に日が当たるように、表と裏を均等に1~2時間位ずつ干してください。

直射日光によるふとん生地の傷みを防ぐため、カバーやシーツは掛けたまま干してください。

しっかり乾燥させないと湿気でふとんが重くなり、へたりも早くなってしまいます。

環境により日干しが難しい場合は、ふとん乾燥機のご利用をおすすめします。

ふとん叩き等で強くたたかないでください。強くたたくと、ふとん生地や詰めものを傷める恐れがあります。

ふとん表面のホコリを軽く払う程度にしてください。

それでもホコリが気になる場合は、ふとんの表面にふとん専用ノズルを使い掃除機をかけて取り除いてください。

洗濯・クリーニング

部分的なふとん生地の汚れでしたら、すぐにつまみ洗いし、十分乾燥させてください。

それ以外は、品質・取り扱い表示に従ってクリーニングへお出しください。

※クリーニングは当社の各店舗にても承っております。詳しくはこちらでご確認ください。

ふとん本体をお手入れするのは大変ですが、カバーであれば簡単に家庭洗濯ができます。

お休みになる時にカバーをご使用になれば、ふとん生地の汚れが防げ衛生的ですし、ふとん本体も長持ちします。

収納・保管

基本的にふとんの上げ下ろしは毎日行ってください。

敷ふとんの敷きっぱなしは、ガビの生える原因となりますのでご注意ください。

湿気の少ない場所に、敷き布団は下に、掛ふとんは上に収納してください。

しばらく使わない時は、一度日に干してよく乾燥させてから、湿気の少ない場所にしまってください。

使い古しの綿のシーツなどに包み、防虫剤を入れておくと、汚れ・ダニ予防になります。

ダニやカビを防ぐために、保管中であっても時々は日干しをして、押し入れも乾燥させてください。

耐久年数

耐久年数は使用状況や保管方法により多少異なりますが、一般的には掛ふとんで約5年、敷ふとんで約3年が買い替えの目安です。

※ただし、綿わたふとんは打ち直しによる再生が可能です。

~綿ふとんの打ち直し~
  1. 打ち直しは、ふとんを日に干しても嵩(かさ)の回復が悪くなったり、ふとん生地の汚れがひどいときに行います。
  2. 打ち直しは固くなっってしまったわたを機械でときほぐし、ふっくらと蘇らせる加工です。
  3. 固くなったわたをほぐすときに、機械でわたの繊維が切れて短くなったりするので、打ち直しは2回位が限度です。

※打ち直しは当社の各店舗にても承っております。詳しくはこちらでご確認ください。


真綿(絹・シルク)のお手入れ方法

オールシーズン使える真綿(まわた)ふとん。

保温性と吸湿放湿性に優れ、冬は肌を乾燥から守りあたたかく、夏はムレを防いでサラッとした着心地が特徴ですが、真綿に含まれるアミノ酸は人の素肌成分とよく似ているためとてもデリケート。

優しく適切なお手入れが必要です。

干し方

真綿ふとんは放湿性に優れているので、風通しの良い日陰に干すだけで十分です。

真綿は非常にデリケートな素材で、直射日光があたると紫外線による劣化がおこりますので、干す時には必ずカバーやシーツを掛けて干してください。

ふとん叩き等で強くたたくと、わたの繊維がちぎれたり、ふとん生地を傷める恐れがあります。

ふとん表面のホコリを手で優しく払う程度にしてください。

洗濯・クリーニング

真綿ふとんは原則的には洗濯・クリーニングはできません。

やむを得ずクリーニングされる場合は、専門業者または寝具専門店(当社)にご相談ください。

ふとん本体をお手入れするのは大変ですが、カバーであれば簡単に家庭洗濯ができます。

お休みになる時にカバーをご使用になれば、ふとん生地の汚れが防げ衛生的ですし、ふとん本体も長持ちします。

収納・保管

湿気の少ない場所に、真綿ふとんは一番上に収納してください。

しばらく使わない時は、一度日に干してよく乾燥させてから、湿気の少ない場所にしまってください。

使い古しの綿のシーツなどに包み、防虫剤を入れておくと、汚れ・ダニ予防になります。

ダニやカビを防ぐために、保管中であっても時々は日干しをして、押し入れも乾燥させてください。

耐久年数

耐久年数は使用状況や保管方法により多少異なりますが、一般的には約5年が買い替えの目安です。

タオルケット・毛布・敷きパッドのお手入れ方法

季節や好みに応じて様々なタイプが選べるタオルケットと毛布、そして敷パッドですが、素材ごとにお手入れ方法が異なりますので、十分な確認と注意が必要です。

直接肌に触れることの多いタオルケットと毛布や敷パッドは、毎日使っていると汗や皮脂による汚れが気になります。

こまめに洗濯をしていつも清潔に使いたいものですが、洗う前には必ず洗濯表示の確認をしてください。

● アクリル・ポリエステル素材のもの

干し方

普段はときどき風にあてるだけで十分です。

直射日光は色褪せの原因になりますので、日陰干しがベストです。

洗濯・クリーニング

ウォッシャブルマークの付いているものは家庭洗濯できますが、それ以外は、品質・取り扱い表示に従ってドライクリーニングへお出しください。

家庭洗濯の際には、製品の風合いを保つため、仕上げに柔軟剤のご使用と、タンブル乾燥は避けることをおすすめします。

※クリーニングは当社の各店舗にても承っております。詳しくはこちらでご確認ください。

収納・保管

しばらく使わない場合は、風通しの良い日陰でよく乾かし、軽くブラッシングしてから、湿気の少ない場所にしまってください。

使い古しの綿のシーツなどに包み、防虫剤を入れておくと、汚れ・ダニ予防になります。

● 綿素材のもの

干し方

吸湿性に優れているため、普段はできるだけ風にあててよく乾かしてください。

直射日光は色褪せの原因になりますので、日陰干しがベストです。

洗濯・クリーニング

家庭用の洗濯機で洗えます。

柔軟剤を使用すると、ふんわり肌触り良く仕上がります。

※クリーニングは当社の各店舗にても承っております。詳しくはこちらでご確認ください。

収納・保管

しばらく使わない場合は、風通しの良い日陰でよく乾かしてから、湿気の少ない場所にしまってください。

使い古しの綿のシーツなどに包み、防虫剤を入れておくと、汚れ・ダニ予防になります。

● 羊毛(ウール)・獣毛(カシミヤ・キャメルなど)・シルク素材のもの

干し方

直射日光は色褪せの原因になりますので、日陰干しがベストです。

毛乱れが生じた場合は、毛並みに沿って一定方向にブラッシングすると風合いが良くなります。

洗濯・クリーニング

ウォッシャブルマークの付いているものは家庭洗濯できますが、それ以外は、品質・取り扱い絵表示に従ってドライクリーニングへお出しください。

ウォッシャブルマークが付いていても、洗濯後の風合い変化が心配な場合には、ドライクリーニングに出されることをおすすめします。

※クリーニングは当社の各店舗にても承っております。詳しくはこちらでご確認ください。

収納・保管

しばらく使わない場合は、風通しの良い日陰でよく乾かし、軽くブラッシングしてから、湿気の少ない場所にしまってください。

使い古しの綿のシーツなどに包み、防虫剤を入れておくと、汚れ・ダニ予防になります。


ふとんのお手入れに関するよくあるQ&A

「朝起きた後のおふとんは、どうすればいいの?」

起きたあとは、お布団に湿気や熱がこもっている状態です。なので、すぐに畳んでしまうと湿気を閉じ込めてしまうのでダニやカビの原因になります。

時間がある場合は、天日干しが一番良いのですが、時間の無い場合やお仕事の日は、見た目は少々お行儀悪いかもしれませんが、お布団から抜け出て、めくった状態(右の写真のような)でおいておきましょう。その方が、お布団の中にこもった熱や湿気を乾燥させることができます。

「おふとんは、たたく方がいいの?」

お天気の良い日に、おふとんを干すと気持ち良いですね。心も晴れ晴れ、爽やかな気分で♪でも時々見かけるのが、おふとんをパンパンとたたく姿。実はあれ、おふとんを傷めてるだけなんです。おふとんは、たたかないでくださいね。

おふとんをたたくと、細かなホコリが舞います。なんだか、おふとんの中に入ってるダニやホコリを追い出して清潔になるような気がしますけど、実はその反対なんです。おふとんを叩くと、おふとんの生地や中のわたや羽毛などがちぎれてしまいます。そして壊れた繊維のカケラが空中に舞うのです。つまり、たたくとおふとん自体を傷める事になります。

しかも、たたいた時に出るそのホコリを、たたいている自分が吸いこむことになります。ホコリの中には、ダニの死骸なども含まれています。キレイにしているつもりが、全く反対でアレルゲンのかたまりを吸っている事になるんですよ。コワイですね~。

今日から絶対にたたかないでくださいね。

「おふとんを干す頻度は?」

おふとんは、お天気のいい日にできるだけ干すのが良いですね。湿度の低い時間帯の10時~15時くらいの間に、掛ふとんなら2時間ぐらい、敷布ふとんは汗をたくさん吸っているので、3時間ぐらい干すのが理想です。

おふとんを干す目的は、寝ている間に一晩でコップ1杯の汗をかくと言いますがその汗をおふとんが吸い込んでいるのでそれを乾燥する事が目的です。「日光で熱消毒」というほどの効果はあまり期待できないので、ふとん乾燥機なども上手に利用しながら、乾燥させるとおふとんが長持ちしますし気持ち良くお使い頂けると思います。

干した後は、手で表面のゴミをサッと払い、家の中に取り込みましょう。そして気になるようでしたら、おふとん専用の掃除機で吸いましょう。最近は、ダニが繁殖しにくい「ダクロン」わたを使った敷きふとんが人気です。気になる方は、ぜひ、こちらのページをチェックしてくださいね。

「羽毛ふとんも天日干しがいいの?」

羽毛ふとんの場合は、「ふとんカバーを装着したまま、1~2時間天日干し」というのが良いと言われています。ポイントは、「ふとんカバーを装着したまま」というところです。

昔よりは生地も丈夫になりましたが、中の羽毛が少しでも自由にのびのびふくらむ事が出来るように、やはり羽毛ふとんの生地は薄めに作ってあります。ベランダに干す時に擦れて破れたり汚れたりしないように、布団カバーは装着したまま、短時間天日干しが一番良いと思います。

ただし、真夏の暑いカンカン照りの日に干したまま外出したり長時間天日干しすると水分が飛び過ぎてしまい、せっかくの羽毛ふとんの良さが損なわれますので気を付けてくださいね。

「外国ではおふとんを干さない?」

最近では外国人のお客様も多いので、いろいろな国の方にお話を聞いてみると、日本と同じように「干す地域」と、「まったく干さない地域」があることがわかりました。

アメリカやヨーロッパなどでは、景観を乱すので、大通りに面した場所や高級住宅地などでは一切干さないけど、田舎町では干す方多数。基本的にベッドとエアコンで寝る家庭が多いことと日本と違って空気が乾燥しているので湿気が溜まらない。掛布団は薄く、干さずに洗濯して乾燥機にかけるので干す必要が無い、という意見が多かったです。

日本の気候は湿度が高く、ベッドよりも昔ながらの畳にふとんを敷く家庭が多いので、布団を押入れに収納する前に干すのが一般的になったのでしょうね。

こうやって調べてみると意外な発見で面白かったです。晴れた日におふとんを干す、なんだかほっこりする風景は日本ならではの文化ともいえるので、大事にしたいですね。

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